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GABA(ギャバ)

心の落ち着きやリラックス効果を持つ成分、GABA(ギャバ)についての情報をまとめました。

GABA(ギャバ)とは

GABA(ギャバ)とは、Gamma Amino Butyric Acidの略称で天然アミノ酸の1種。玄米・野菜などの植物に含まれているもので、人間の体内ではとくに脳や脊髄に多く存在しています。

GABAは1950年に哺乳類の脳から抽出された物質で、研究ののちに中枢神経で働く神経伝達物質であることが判明。1961年にはGABAを主成分とした医薬品が承認され、1984年からはサプリメント・食品などへの利用でGABAが一般的に認知されるようになりました。

GABAの働きや脳への効果

アミノ酸はたんぱく質の構成成分として知られていますが、GABAの働き・効果はそれらとは異なります。脳や脊髄で主に抑制系の神経伝達物質として働き、ドーパミンなど興奮系の神経伝達物質の過剰分泌を抑制。神経の興奮を鎮めたり気持ちを落ち着かせ、リラックス状態をもたらすという役割を果たしているのです。

脳内のGABAが少なくなるとちょっとしたことでイライラしたり感情的になり、精神的な緊張感が持続。メンタルの乱れから、睡眠障害・自律神経失調症・うつ病・更年期障害といった症状の引き金となることもあります。実際、パニック障害や不安状態にある人の脳を調べたところ、GABAの量が著しく減少していたという報告もあります。

症状の回復事例

2006年に発売された雑誌「脳と開発」に掲載された記事によると、ADHD(注意欠如多動性障害)の男性3名に強化GABAサプリメントを服用してもらったところ、多動性・衝動性に大きな改善効果が見られたという報告があります。

GABAを効率よく摂取できるサプリ

GABAは、発芽玄米・トマト・かぼちゃ・メロンなどの野菜や果物、漬物・キムチなどの発酵食品に多く含まれています。摂取量の目安は1回30㎎、ストレス軽減・精神安定などの効果を実感したい場合は50~100㎎の摂取が目安。食品やサプリメント等を利用して、毎日継続して摂取しましょう。

商品名 ワカサプリ GABA(ギャバ)_ワカサプリ
引用元:株式会社 分子生理化学研究所公式HP
(http://www.wakasapri.com/gaba/)

公式HPはこちら

販売元 株式会社分子生理化学研究所
内容量・価格 6,048円/90粒
主な成分 エキストラバージンオリーブオイル、デンプン、大麦乳酸菌発酵液ギャバ、グリセリン、ミツロウ、ゲル化剤(カラギナン)
特徴 厳選された二条大麦エキスに特別な乳酸菌を加えて作られた「大麦乳酸発酵液ギャバ」を使用したサプリ。ベースとなるオイルはエキストラバージンオイル、動物性成分を含まない植物性ソフトカプセルを使用しています。
口コミ なし

GABA(ギャバ)と発達障害の関係

抑制系の神経伝達物質としてリラックス作用をもたらすGABA。発達障害には一体どういう風に効果的なのでしょうか。具体的な働きについてご紹介していきましょう。

子どもの脳には興奮作用をもたらす

大人の脳には興奮抑制作用があるGABAですが、実は幼い脳に対しては興奮性の物質として作用するという報告があります。

脳はGABA作動性神経をまず興奮性カイロとして構築しておき,あるタイミングでそれを抑制性に変換するという合理的ストラテジーをもっていると考えられる.

出典:幼少時の麻酔暴露による脳障害と脳発達過程の興奮性GABA作用 福田 敦夫 日本臨床麻酔学会 2011
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsca/31/1/31_1_001/_pdf

あるタイミングというのが定かではないのですが、これを見る限り、落ち着きのなさが目立つ子どもに与えると、反対に症状が悪化してしまう可能性もあるように感じます。興奮性の症状を持っている場合、ある程度の年齢になるまでGABAを与えない方が良いのかもしれません。

GABAの興奮作用は脳を発達させる

ただし、GABAが幼い脳に興奮性の作用をもたらすというのは、脳機能を発達させるための作用でもあるのです。

グルタミン酸作動性興奮性回路と同様にGABA作動性の神経回路もまずは興奮性回路として構築しておき(シナプス形成にはCa2+が必須で興奮性の方が有利である),発達過程のあるタイミングでそれを抑制性に変換すれば,興奮性回路と抑制性神経回路が適切に配置された完成品の神経回路が一気に出来上がる.

出典:幼少時の麻酔暴露による脳障害と脳発達過程の興奮性GABA作用 福田 敦夫 日本臨床麻酔学会 2011
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsca/31/1/31_1_001/_pdf

GABAの仕組みはとてもよく出来ているもので、子どもの脳に興奮性作用をもたらすのは、シナプスを形成させるためなのです。そして、ある程度シナプス形成が終わる年齢に達すると、抑制性の物質へと変化するのですね。

そう考えると、脳機能が正常に働いていない発達障害の子どもに対しても、GABAは有効だと考えることができます。興奮作用によって症状が悪化するように感じられるかもしれませんが、結果的には脳の正常な発達に繋がる可能性もあります。

もちろん、発達障害でも興奮性の症状が現れない場合もありますから、そういう場合にはGABAを利用しても問題はないでしょう。

ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)への効果

発達障害のひとつであるASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)の原因は、抑制性神経伝達が足りないことであると言われているので、ある程度の年齢に達したASDの方に対しては、GABAが有効に働くでしょう。

ASDの原因は抑制性シナプスの減少

ASDは抑制性シナプスに対する興奮性シナプス比の増加によって引き起こされ,不十分な抑制性神経伝達が,ASDの認知過程や運動制御の障害,さらにASDにおいて脳波異常やてんかんが合併しやすいことに関連している.

出典:神経伝達からみた発達障害 竹内 義博 日本小児小児神経学会 2011
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ojjscn1969/40/6/40_6_451/_pdf

ASDの原因も症状も、抑制制の神経伝達が減少していることが原因だということから、発達障害に神経伝達物質がどれだけ深く関わっているかがわかります。

こうしてASDと神経伝達物質の関係性を見てみると、抑制性物質であるGABAを摂取することでほとんどの症状が改善すると言えるのではないでしょうか。

抑制性伝達物質であるGABA

ヒトにおいては,GABAは抑制性の神経伝達物質として中枢神経系に高濃度に存在するほか,腸管など末梢臓器にも存在することが知られている.

出典:GABA含有はっ酵乳製品の正常高値血圧者に対する降圧効果 梶本・平田・中川・梶本・早川・木村 社団法人 日本食品科学工学会 2009
https://www.jstage.jst.go.jp/article/nskkk1995/51/2/51_2_79/_pdf

このように人間の体内に多く存在しているGABA。ある程度成長した脳に対しては、直接的な抑制神経伝達物質として働きます。そのため、抑制性シナプスが足りないことが原因であるASDの症状には最適です。

【免責事項】当サイトの掲載情報は2016年4月時点のものです。詳しいサプリメント情報を知りたい方は、各HPにてご確認ください。

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