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小麦・乳製品との関連性

発達障害の症状緩和への効果が期待される、グルテンフリー・カゼインフリー(小麦・乳製品除去)についての研究報告をまとめました。

発達障害への効果が期待されるグルテンフリー・カゼインフリーとは

アレルギーにはさまざまな原因がありますが、発達障害の子どもに数多く見られダメージが非常に大きいとされているのが「小麦・乳製品」。具体的には、小麦に含まれる「グルテン」・乳製品に含まれる「カゼイン」がアレルギーの原因です。

胃腸の機能が正常であればグルテン・カゼインを含むたんぱく質はアミノ酸に分解されて腸から吸収されるのですが、発達障害を持つ子どもはたんぱく質を分解する酵素の働きが弱め。グルテン・カゼインを消化分解できず、未消化のたんぱく質を作り出してしまうのです。グルテン・カゼインが未消化たんぱく質になったものは、それぞれグルテモルフィンとカゾモルフィンと呼ばれます。

このグルテモルフィンとカゾモルフィンと呼ばれる未消化たんぱく質の構造は、麻酔などにも使用される麻薬物質モルヒネに類似。これらが脳まで達すると麻薬と同様の作用をすることがあり、脳に大きなダメージを与えてしまうのです。これも、発達障害に考えられる原因の1つと言われています。それを裏付けるデータは以下の通りです。

不完全に分解されたグルテン・カゼインの悪影響を示した研究

イギリスで1999年に行われた研究。不完全に分解されたグルテン・カゼインは異常なペプチドをつくり、それが腸管から吸収され体内の生化学プロセスに破壊的な影響を付与。脳の発育・学習能力・集中力の育成などに悪影響を及ぼすとしています。この研究グループはグルテン・カゼインの影響だけでなく、小麦除去(グルテンフリー)の子どもたちを5ヵ月間観察して行動の改善も発見しています。

広汎性発達障害へのグルテン・カゼイン除去の研究

フロリダ大学・ゲイド教授の研究。少なくとも1年以上の治療(薬物治療・精神療法)で効果が見られなかった広汎性発達障害(自閉症・アスペルガー症候群)70人に対し、グルテン・カゼインを除去する治療を実施。視線接触・学習能力・社会的隔離・活動過多・不安発作・自傷などの症状を判定したところ、1ヵ月以内に57人に著しい改善が見られました。3ヵ月後にはすべての症状の改善が見られたという結果は、グルテンフリー・カゼインフリーの明らかな効果を示しています。

ノルウェーにおけるグルテンフリー・カゼインフリーの実験

ノルウェー・オスロ大学の臨床実験。尿検査によってペプチドに異常が見られた自閉症児20人をランダムに2つの集団に分け、一方のグループのみ家庭でグルテンフリー・カゼインフリー(小麦・乳製品除去)を実施。実施したグループは1年間にわたって症状が改善、行動・教育に関して明らかな差が見られました。

グルテン・カゼインを除去する方法

自閉症などの発達障害を持ち、小麦・乳製品を好んで食している子どもにグルテンフリー・カゼインフリー(小麦・乳製品除去)の効果は出やすいとされます。これらを除去すると、早い人なら1週間以内に効果が見られるとされているのです。

グルテン・カゼインを除去したい食品は以下の通りです。

グルテンの除去

グルテンを多く含む小麦・ライ麦・大麦の実・デュラムセモリナ粉・スペルト小麦などの穀物類を避けるようにします。穀類を使った食品であるパン・シリアル・ケーキミックス・インスタント食品、製品によってはドレッシングやスパイスにもグルテンが入っているので気をつけましょう。

カゼインの除去

カゼインを多く含む乳製品を避けるようにします。まずは、牛乳・バター・チーズ・ヨーグルト・スキムミルクなどの酪農製品を除去。インスタント食品・缶詰・冷凍食品などにも乳製品が使われていることがあるので注意しましょう。グルテンと比べるとカゼインの方が品目が少ないため、カゼインフリーから始めるのも1つの手段です。

【免責事項】当サイトの掲載情報は2016年4月時点のものです。詳しいサプリメント情報を知りたい方は、各HPにてご確認ください。

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