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アスペルガー症候群

発達障害の1つに分類されるアスペルガー症候群の症状と原因について詳しく解説しています。

症状

アスペルガー症候群とは自閉症スペクトラム(ASD)の1種であり、広汎性発達障害の1つ。100人の1~2人の割合で発生し、統計的には女性よりも男性の方が多いとされます。

アスペルガー症候群は明らかな知能の低下・言語の遅れは伴いませんが、社会性・コミュニケーション能力・想像力に特異性が見られます。知能が高いだけに周囲の理解や支援を得にくく、子どもの時期から長く悩んでいる人も多く見られます。そんなアスペルガー症候群の主な特徴は以下の通りです。

人とのコミュニケーションが苦手・困難

アスペルガー症候群の場合、人の表情や気持ちを読み取れない・会話をする距離が近すぎる・表情が場にそぐわないなどの傾向が見られ、人とのコミュニケーションがうまくいかなくなることがあります。そのため、周囲から「空気が読めない人」「自分勝手」などと誤解をされることもあるようです。

想像力の問題

アスペルガー症候群の方は、人の気持ちや立場になって考えることが難しいと言われています(心の理論の障害)。人と触れ合うときに「こういうことをされたら嫌だろう」「こんなことを言われたら嬉しい」などと想像することが苦手で、相手が傷つくような発言をしてしまうこともあります。

限定されたものへの興味・こだわりが強い

人によって程度は異なりますが、アスペルガー症候群の方は特定のものへの興味・こだわりが強い傾向が見られます。自分が興味のあることに関しては、驚くほどの集中力と記憶力を発揮することもあるようです。ただ、身につけた知識を応用しづらいという一面があります。

原因

アスペルガー症候群のハッキリとした原因は、現代の医学でもまだ解明されていません。分かっているのは先天性(生まれつき)の脳機能障害であり、保護者のしつけ・愛情・環境などが原因ではないということです。現在、アスペルガー症候群の考えられる原因には以下のようなものがあります。

脳機能との関係

アスペルガー症候群と脳機能との関係は有力ですが、脳のどこに問題が発生しているのかはいまだに特定できていません。最新の研究では、記憶を司る海馬という器官に形状的な特徴が見られる場合と、アスペルガー症候群との間に高い関連性があるのではないかと言われています。その他にも、神経伝達物質の不足や異常なども原因として考えられています。

遺伝的要因

遺伝も、アスペルガー症候群の1つの要因として考えられています。親にアスペルガー症候群の病歴があると子どもも発症する確率は高くなりますが、100%ではありません。遺伝に影響を与える要素や、原因となる遺伝子そのものも見つかっていないため、まだ可能性の域を出ていない状態です。

妊娠中の感染症

妊娠中に母親が風疹ウイルス・ヘルペスウイルスに感染すると、子どもがアスペルガー症候群を発症するリスクが高まると言われています。ヘルペスウイルスでの発症率はごく低いものとなっていますが、風疹ウイルスでは10%近くが発症すると言われているので注意が必要です。

アスペルガー症候群の治療法

アスペルガー症候群の原因は明確になっていないため、現時点での治療法は対症療法となります。

療育

子どもが苦手とする分野を集中的にトレーニングし、できることを増やしていくことを療育と言います。アスペルガー症候群は知能の低下を認めるものではないため、療育によるトレーニング内容をしっかり理解することができます。なぜこういう行動を取った方がいいのかという理由を説明し、適切な行動を取れるように導いていく方法となります。

栄養療法

発達段階にある子どもの脳に、必要な栄養素を十分に補給することで症状の改善を目指す方法です。人によって必要となる栄養素は異なりますが、脳の情報伝達をスムーズにしたり細胞の健康を維持する「糖鎖」や、記憶や学習といった脳機能の保全を司る「レシチン」は、アスペルガー症候群の栄養療法でも注目の成分です。

薬物療法

アスペルガー症候群による二次症状(強い不安・パニックなど)がひどい場合は、薬物を使用して症状を緩和することがあります。使用される薬剤は、抗精神病薬・抗てんかん薬など。これらは常時服用するものではなく、症状が出る可能性がある場合に使用するものとなっています。

【免責事項】当サイトの掲載情報は2016年4月時点のものです。詳しいサプリメント情報を知りたい方は、各HPにてご確認ください。

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